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ECサイトのリニューアル|移行時の注意点

最終更新日:2026年8月13日 ZenWeb Japan 編集部
結論: ECサイトのリニューアルで痛い目を見るのは、デザインではなく移行の部分です。商品・顧客・受注・URLのうち、何をそのまま移し、何を捨てるか。ここを先に決めておくと、公開後の売上の落ち込みはかなり小さくできます。逆に決めずに進めると、公開翌月に注文が半分になります。

01はじめに|この記事でわかること

要点: ECサイトのリニューアルをこれから検討する方に向けた記事です。何を移すのか、どこでつまずくのか、費用と期間はどのくらいか、公開後に売上が落ちる原因は何か。ご相談いただいた案件の集計とあわせてご説明します。

「見た目を新しくしたら、なぜか注文が減りました」。ECサイトのリニューアル後に、いちばん多くいただくご相談です。リニューアルは新しく作る作業ではなく、動いているお店を引っ越す作業です。商品も、会員も、過去の注文履歴も、検索エンジンが覚えているURLも、まるごと運びます。

運ぶものを決めないまま出発すると、必ずどこかが置き去りになります。置き去りになったぶんが、そのまま売上の減少として出てきます。

2000年創業のWeb制作会社であるZenWeb Japanでは、ECサイトの制作を手がけています。うまくいったリニューアルに共通していたのは、デザインの前に「何を移すか」の一覧を作っていたことでした。

この章のポイント: リニューアルの成否を分けるのはデザインではなく移行です。運ぶものの一覧を先に作れば、公開後の落ち込みは小さく抑えられます。

まずは全体像を、動画でつかんでおくと読み進めやすくなります。

【完全解説】ECサイトリニューアルの手順と注意点

出典動画:YouTube


02ECサイトのリニューアルは「作り直し」ではなく「引っ越し」

要点: ECサイトのリニューアルは、営業中の店舗を移転する作業に近いものです。品物と顧客台帳と看板の住所を、いっせいに新しい場所へ移します。作り直す部分より、運ぶ部分のほうが失敗しやすいと考えてください。

コーポレートサイトのリニューアルとECサイトのリニューアルは、同じ言葉でも中身がかなり違います。会社案内のサイトなら、極端に言えば全ページを書き直しても実害は限られます。ECサイトは違います。

  • 在庫と価格が毎日動いている。 止めている間の注文は、そのまま機会損失になります。
  • 会員が使っている。 購入履歴や保有ポイントが消えると、問い合わせが一気に増えます。
  • 商品ページが検索の入口になっている。 URLが変われば、検索からの流入は一度切れます。
  • 決済と配送が外部とつながっている。 切り替え時の設定もれは、購入時のエラーとして表に出ます。

国内のBtoC-EC市場規模は26.1兆円、物販分野のEC化率は9.8%まで伸びています(経済産業省・令和6年度電子商取引に関する市場調査)。買う場所としてのECは、すでに日常に組み込まれています。だからこそ、数日の不具合でも影響が大きく出ます。

一般的なリニューアルの失敗例と重なる部分もありますが、ECは「売上が止まる」という形で結果がすぐ見えるのが違いです。

この章のポイント: ECサイトは在庫・会員・URL・決済が動き続けています。作り直す作業より、動いているものを運ぶ作業のほうに時間をかけてください。

03リニューアルを検討するきっかけは4つ

要点: きっかけは大きく4つです。売上の伸び悩み、システムの限界やメンテナンス終了、運用の手間、ブランドの刷新。どれが主な理由かで、直す範囲も費用もまったく変わります。

ご相談をうかがっていると、きっかけはだいたい次の4つに分かれます。

  1. 売上が伸び悩んでいる。 集客はできているのに買われない状態です。原因は買い物かごや商品ページにあることが多く、全面的な作り替えが最善とはかぎりません。
  2. システムが限界を迎えた。 カートのサポート終了、サーバーの老朽化、決済の新方式に対応できないなど。期限が決まっているぶん、判断は速く進みます。
  3. 運用の手間が重い。 商品登録や受注処理を人が手で回している状態です。ここはECサイトに必要な機能の見直しで改善できます。
  4. ブランドを刷新したい。 商品構成や価格帯が変わったときです。見た目の刷新が目的として成立する、数少ないケースです。

迷ったときは、先に現状のサイト診断で弱い場所を数字で見てから決めると安全です。リニューアルのタイミングの目安もあわせてご覧ください。

この章のポイント: 「なんとなく古いから」では範囲が決まりません。4つのうちどれが主な理由かを言葉にすると、直す場所がしぼれます。

全面リニューアルか、部分改修か迷っていませんか。

今のECサイトの状態をうかがえば、直す範囲の目安をお伝えできます。 ECサイト制作のサービス内容を見る →


04ご相談で多かったリニューアルの理由

要点: ご相談時に挙がった理由と、実際に着手まで進んだ割合を集計しました。売上の伸び悩みは相談としては最多ですが、着手率はいちばん低くなります。期限のある理由ほど、早く動きます。

ECサイトのリニューアルについてご相談いただいた案件を、きっかけごとに整理しました。理由は複数回答です。

リニューアルのきっかけ|相談での出現率と、着手まで進んだ割合
ECサイトのリニューアル相談について、きっかけごとの出現率、実際に着手まで進んだ割合、相談から着手までの期間の中央値をまとめた集計表
きっかけ 相談での出現率 着手まで進んだ割合 相談から着手までの期間
売上が伸び悩んでいる 63% 41% 5.5か月
カート・システムのサポート終了 48% 82% 2.0か月
スマホで見づらい・カゴ落ちが多い 44% 57% 4.0か月
商品登録・受注処理の手間 39% 66% 3.0か月
ブランド・商品構成の刷新 22% 74% 3.5か月
決済・法令表記の対応不足 17% 88% 1.5か月

出典:ZenWeb JapanのECサイトリニューアルに関するご相談案件の集計(日本国内、2024〜2026年)。きっかけは複数回答、期間は中央値。

読み取れることは、はっきりしています。期限のある理由ほど早く動き、目的があいまいな理由ほど止まります。「売上が伸び悩んでいる」は着手率41%と最も低く、相談から着手まで5.5か月かかっています。何を直せば売上が戻るのかが決まらないまま、時間だけが過ぎている状態です。

この章のポイント: 「売上が伸びない」だけでは前に進みません。どのページの、どの数字を、どこまで上げたいのかまで落とすと動き出します。

05移行するデータは5種類|商品・顧客・受注・レビュー・URL

要点: 移行の対象は、商品データ、顧客データ、受注履歴、レビューや画像などの資産、そしてURLの5つです。全部を移す必要はありません。移すもの、捨てるもの、あとから移すものに分けて考えます。

「データを移行してください」というご依頼は、実際には5つの作業に分かれます。

  • 商品データ。 商品名、価格、在庫、画像、説明文。項目の作りが新旧で違うため、そのままでは入りません。
  • 顧客データ。 氏名、住所、会員ランク、保有ポイント。個人情報なので、扱いの決まりを先に作ります。
  • 受注履歴。 過去の注文と配送先。会計や問い合わせ対応で使うため、何年ぶん必要かを決めます。
  • レビュー・画像・記事。 積み上げた資産です。移せないと、信頼の材料を一から作り直すことになります。
  • URL。 検索エンジンとお客様が覚えている住所です。移行というより、対応表を作る作業になります。

移す範囲を決めるときは、新しいサイトの画面設計と一緒に考えると精度が上がります。ワイヤーフレームを作る段階で、「この項目は新サイトのどこに表示するのか」を確認しておくと、移したのに使われないデータが減ります。

この章のポイント: 移行は5種類に分かれます。全部を等しく運ぼうとせず、新サイトで使う項目だけを選ぶと、費用も期間も短くなります。

06データ別|自動で移せた割合と追加費用の目安

要点: 商品データと顧客データは、多くの案件で自動移行できます。手作業が残りやすいのは、商品説明文のHTMLとレビュー、そして旧URLの対応表です。ここが追加費用の出どころになります。

リニューアル案件を、データの種類ごとに集計しました。棒の長さは、変換ツールやCSVで自動的に移せた割合です。

データ種類別|自動移行できた割合と追加費用の目安
ECサイトのリニューアルで移行するデータを種類別に分け、自動移行できた割合、手作業が残った内容、追加費用の目安をまとめた集計表
データの種類 自動で移せた割合 残る手作業 追加費用の目安
商品の基本情報(名称・価格・在庫) 94% カテゴリの付け直し 5万〜15万円
顧客データ(氏名・住所・会員ランク) 87% パスワードの再設定案内 10万〜30万円
受注履歴(過去の注文・配送先) 71% 古い年度ぶんの取捨選択 15万〜50万円
商品説明文(装飾つきHTML) 43% レイアウト崩れの直し 20万〜80万円
レビュー・お客様の声 38% 投稿者との紐づけ直し 10万〜40万円
旧URLの対応表(リダイレクト) 29% 1本ずつの突き合わせ 15万〜60万円

出典:ZenWeb JapanがECサイトのリニューアルを担当した案件の集計(日本国内、2024〜2026年)。金額は税別、商品点数1,000点規模での目安です。

自動で移せる割合が低いものほど、人が見て直す時間がかかります。見積りの差が出るのは、この下3行です。相見積りでは、商品説明文・レビュー・URL対応表を含むかどうかを同じ条件でそろえてください。

この章のポイント: 商品と顧客はほぼ自動で移せます。説明文・レビュー・URLの3つが手作業の山で、ここが金額を左右します。

07顧客データの移行|パスワードはそのまま移せない

要点: 会員情報は移せますが、パスワードは移せないことがほとんどです。暗号化の方式がカートごとに違うためです。再設定のご案内をいつ、どの文面で送るかを決めておくと、公開直後の問い合わせが減ります。

ここは、事前に説明していないとトラブルになりやすい部分です。パスワードは元に戻せない形で保存されているため、新しいカートへそのまま持っていけません。結果として、会員の方には再設定をお願いすることになります。

準備しておくことは3つです。

  1. 案内メールを公開前に用意する。 なぜ再設定が必要かを、公開の数日前と当日の2回に分けてお送りします。
  2. 再設定までの道のりを短くする。 会員向けの入口に案内を出しておくと、問い合わせが目に見えて減ります。
  3. 保有ポイントの扱いを決める。 移すのか、別枠で付け直すのか。金額に関わるため、社内で先に合意を取ります。

個人情報を扱うため、確認作業に使う環境へ本番の顧客情報を置いたままにしない、という取り決めも先にしておきます。

この章のポイント: パスワードは移せないものと考え、案内の文面と送るタイミングを先に決めておいてください。ポイントの扱いも同じです。

08URLが変わると検索順位はどうなるか

要点: URLが変わっても、旧URLから新URLへ1本ずつ転送(301リダイレクト)を設定すれば、評価の多くは引き継げます。まとめてトップページへ飛ばす設定にすると、商品ページの評価は引き継がれません。

ECサイトは商品ページの数が多いぶん、URLの本数も多くなります。1,000商品あれば、商品ページだけで1,000本です。カテゴリや特集ページを足すと、さらに増えます。

やってはいけないのは、旧URLをまとめて新トップページへ転送することです。設定は一瞬で終わりますが、検索から来た方は目当ての商品にたどり着けず、そのまま離脱します。検索エンジン側も、個別ページの評価を引き継ぐ相手がわからなくなります。

手順は単純で、旧サイトのURL一覧を書き出し、新サイトの対応先を1行ずつ埋めていきます。地味な作業ですが、省いた案件との差は公開後にはっきり出ます。確認項目はリニューアル時の移行チェックリストにまとめました。

URLの対応表は、リニューアルでいちばん退屈で、いちばん売上に効く作業です。
この章のポイント: 旧URLは1本ずつ新URLへつなぎます。まとめてトップへ転送する設定は、商品ページの評価を捨てるのと同じです。

09公開後12か月|自然検索の戻り方はどう変わるか

要点: URLの対応表を作った案件は、公開1か月目の落ち込みが1割弱にとどまり、3か月で公開前の水準に戻ります。作らなかった案件は初月で4割近く落ち、12か月たっても公開前に届きませんでした。

リニューアル公開の前月を100として、自然検索からのセッション数の推移を集計しました。

公開後12か月|自然検索セッションの推移(URL対応表の有無別)
ECサイトのリニューアル公開後12か月について、自然検索セッション数の推移を、旧URLの対応表を作った場合と作らなかった場合で比較した時系列表
公開からの期間 対応表あり(指数) 対応表なし(指数) この時期に多い動き
公開1か月目 92 61 新URLの再クロール待ち
3か月目 99 68 主要ページの順位が安定
6か月目 108 79 改善したページの効果が出始める
9か月目 115 88 取りこぼしURLの追加対応
12か月目 121 94 記事・特集の積み上げ

出典:ZenWeb JapanがECサイトのリニューアルを担当した案件の公開後データ集計(日本国内、2024〜2026年)。公開前月を100とした指数、中央値ベースの目安です。

差が開くのは初月で、そこからの戻り方はゆるやかです。公開して数か月たってから対応表を作り直しても、失った流入は完全には戻りません。順番を守るほうが、結果として安く済みます。

この章のポイント: 落ち込みは初月で決まります。対応表は公開前に作る前提でスケジュールを組んでください。

公開後に検索からの流入が落ちる不安を、先に消しておきませんか。

今のURL構成をうかがえば、対応表の作り方と必要な手間の目安をお伝えできます。 移行チェックリストを確認する →


10カートを乗り換えるときの確認事項

要点: カートを変えるかどうかで、リニューアルの難易度は大きく変わります。同じカートのまま作り替えるなら移行は軽く、別のカートへ移るなら、データの形と機能の差をひとつずつ確認する必要があります。

乗り換え先を選ぶとき、先に確認しておく点は次のとおりです。

  • 今のカートからデータを出せるか。 CSVで出せる項目と出せない項目を確認します。出せない項目は手作業になります。
  • 今使っている機能が新しいカートにもあるか。 定期購入、会員ランク、まとめ買い割引は、扱いに差が出やすい機能です。
  • 拡張の余地があるか。 将来の在庫連携や基幹連携を考えるなら、外部とつなぐ口があるかを見ます。
  • 運用する人が扱えるか。 商品登録の画面が複雑すぎると、公開後に更新が止まります。

選択肢の比較はShopifyとEC-CUBEの比較が参考になります。Shopifyへ移す場合の費用感はShopify構築の費用と依頼できる範囲にまとめました。どちらが正解ということはなく、扱う商品と運用体制で決まります。

この章のポイント: カートを変えると移行の作業量が跳ね上がります。変える理由が説明できるときだけ、乗り換えを選んでください。

11決済・定期購入・在庫連携の引き継ぎ

要点: 外部とつながっている部分は、公開当日にいちばん止まりやすい場所です。決済、定期購入のカード情報、倉庫や基幹との在庫連携。この3つは、切り替えの手順を別途つくって進めます。

とくに注意が必要なのは、定期購入です。カード情報は決済会社側にあるため、カートを変えると継続課金の紐づけが切れることがあります。何も手を打たないと、翌月の請求が丸ごと止まります。決済会社に移行の可否と手順を先に確認してください。

決済手段そのものを見直す場合は、決済方法の選び方と手数料の比較もあわせてご覧ください。倉庫や基幹システムとつないでいる場合は、ECサイトの在庫連携の記事で、つなぎ方ごとの費用と期間を整理しています。

連携部分の作り替えが大きいときは、Webシステム開発として設計する必要も出てきます。サイト制作の見積りとは別枠で考えると、金額の見通しが立ちます。

この章のポイント: 外部連携は切り替え当日の弱点です。決済・定期購入・在庫の3つは、それぞれ個別の手順書を用意してください。

12規模別|費用・期間・切り替え時の停止時間

要点: 商品点数と会員の有無、外部連携の数で費用は決まります。商品100点未満なら60万〜150万円、1,000点以上で会員機能があれば400万〜900万円が目安です。停止時間は規模が大きいほど長くなります。

ECサイトのリニューアル案件を、規模別に4区分で整理しました。

規模別|費用・期間・切り替え時の停止時間の目安
ECサイトのリニューアル案件を規模別に4区分へ分類し、費用の目安、期間の目安、切り替え時の停止時間、並行運用の有無をまとめた集計表
サイトの規模 費用の目安 期間の目安 切り替え時の停止 並行運用
商品100点未満・既製カートの作り替え 60万〜150万円 1.5〜3か月 2時間以内 不要
商品100〜1,000点・会員機能あり 150万〜400万円 3〜5か月 3〜6時間 一部
商品1,000点以上・定期購入あり 400万〜900万円 5〜8か月 6〜12時間 必要
基幹・倉庫連携あり/独自カート 900万〜2,000万円 8〜14か月 段階的に切り替え 必要

出典:ZenWeb JapanがECサイトのリニューアルを担当した案件の集計(日本国内、2024〜2026年)。金額は税別、撮影費・原稿制作費・広告費は含みません。

新規構築の費用感はECサイト構築費用の内訳と相場にまとめています。リニューアルは既存データの移行が乗るぶん、同じ規模の新規構築より1〜3割ほど高くなる傾向があります。

この章のポイント: 費用を決めるのは商品点数と連携の数です。同じ見た目でも、裏でつながっている数が多いほど金額は上がります。

13切り替え当日の段取り

要点: 当日は、注文を止める時間帯を決め、最新データを移し、動作を確認してから公開します。うまくいっている案件は、注文が少ない曜日と時間帯を選び、戻す手順まで決めてから当日を迎えています。

当日の流れは、おおむね次のとおりです。

  1. 受付を一時的に止める。 「ただいま準備中」の案内を出し、いつ再開するかを明記します。
  2. 最新のデータを移す。 注文と在庫は直前まで動くため、ここだけは当日に取り直します。
  3. 本番で通しの確認をする。 商品を1点、実際に購入し、決済と自動送信メールまで通します。
  4. 公開して、転送の設定を有効にする。 旧URLをいくつか開き、正しい新ページに着くか確認します。
  5. 問題があれば戻す。 戻す判断の基準と担当者を、前日までに決めておきます。

法令に関わる表記も、公開前に確認しておきます。ECサイトでは特定商取引法に基づく表記が必要で、リニューアル時に記載もれが起きやすい箇所です。ページを作り替えるとき、旧サイトから内容を引き継ぎ忘れる例をよく見かけます。

この章のポイント: 当日は「止める・移す・試す・公開する・戻せる」の5つを順に進めます。戻す基準を決めておくと、判断が早くなります。

14依頼前に決めておく5つのこと

要点: リニューアルの目的、移すデータの範囲、カートを変えるかどうか、公開したい時期、社内で判断する人。この5つを書いて渡すと、見積りが比べられる形で返ってきます。

お問い合わせの前に、次の5点をメモにしておいてください。

  1. 目的を1つに絞る。 売上か、運用の手間か、仕組みの限界か。3つ全部と書くと優先順位がつきません。
  2. 移すデータの範囲。 受注履歴は何年ぶん必要か、レビューは残すかを決めます。
  3. カートを変えるかどうか。 変えないと決められるなら、費用も期間も下がります。
  4. 公開したい時期と、動かせない事情。 繁忙期や販促の予定を先に共有します。
  5. 社内で判断する人。 見た目を決める人と、業務を決める人をはっきりさせます。

この5点は要件定義の入口にあたる部分です。制作会社の比べ方はECサイト制作会社の選び方で整理していますので、あわせてご覧ください。

この章のポイント: 前提をそろえて渡すと、各社の見積りが同じ土俵に並びます。とくに「移すデータの範囲」は金額を大きく動かします。

15まとめ|リニューアルを進める3ステップ

要点: 目的を1つに絞り、移すデータと捨てるデータを分け、旧URLの対応表を公開前に作る。この順番で進めると、公開後の落ち込みを抑えながら、費用も必要な範囲に収まります。

最後に、進め方を3つの手順に整理します。

  1. 目的を1つに絞る。 売上・運用・仕組みのどれを主目的にするかを決めます。ここが決まると、直す範囲も決まります。
  2. 移すデータと捨てるデータを分ける。 商品・顧客・受注・レビューについて、どこまで運ぶかを一覧にします。捨てる判断も、立派な決定です。
  3. 旧URLの対応表を公開前に作る。 旧サイトのURLを書き出し、新サイトの対応先を1行ずつ埋めます。公開後に作り直しても、失った流入は戻りきりません。

ECサイトのリニューアルは、見た目を新しくする仕事に見えて、実際は引っ越しの段取りが8割です。移すものを先に決めるほど、公開後が静かになります


16よくある質問

要点: ECサイトのリニューアルについて、ご相談時にいただくことの多い質問をまとめました。費用、検索順位、会員情報、公開時の停止時間についてお答えします。

1. ECサイトのリニューアル費用はどのくらいかかりますか

商品100点未満で60万〜150万円、100〜1,000点で150万〜400万円、1,000点以上で会員機能や定期購入があれば400万〜900万円が目安です。移すデータの範囲と外部連携の数で変わるため、現在のサイトの構成をお知らせいただくと精度が上がります。

2. リニューアルすると検索順位は下がりますか

旧URLから新URLへ1本ずつ転送を設定していれば、多くの場合は数か月で戻ります。当社の集計では、対応表を作った案件は3か月で公開前の水準に戻りました。まとめてトップページへ転送すると、商品ページの評価は引き継がれません。

3. 会員情報やポイントはそのまま引き継げますか

氏名・住所・会員ランク・ポイントは、多くの場合そのまま移せます。パスワードだけは暗号化の方式が違うため移せず、再設定のご案内が必要になります。案内の文面とタイミングを公開前に決めておくと、問い合わせが減ります。

4. 公開のときにサイトを止める必要はありますか

短時間の停止が必要になることがほとんどです。商品100点未満なら2時間以内、1,000点以上で会員機能があれば6〜12時間が目安です。注文の少ない曜日と時間帯を選び、事前にお客様へ告知しておくことをおすすめします。

5. 今のカートのまま、見た目だけ変えることはできますか

できます。カートを変えなければデータ移行の作業がほとんど発生せず、費用も期間も抑えられます。今の不満がデザインや導線にあるなら、まずこの選択肢を検討してみてください。

ECサイトのリニューアル、まず何から決めるか一緒に整理しませんか。

商品点数と会員の有無、今お使いのカートと外部連携の状況をうかがい、移すべきデータの範囲、カート乗り換えの要否、費用と期間の見込みを整理してお伝えします。他社の見積書をすでにお持ちでも構いません。2000年創業のZenWeb Japanが、日本品質を適正価格でご提供します。

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ご相談は無料です。要件が固まっていない段階でも構いません。内容をうかがったうえで、進め方とお見積りをご提案します。