01はじめに:Webシステム開発で最初に決めること
要点:Webシステム開発で最初に決めるのは、機能ではなく「いま誰が、どの作業で、どれくらい時間を取られているか」です。ここがはっきりすれば、作るべき画面と、作らなくていい画面が自然に分かれます。ZenWeb Japanでは、この整理から一緒に始めます。
「システムを入れたい」というご相談をいただくとき、多くの会社さまはすでに何かに困っています。転記が多い、電話とFAXが減らない、担当者しか分からない表がある。困りごとは違っても、原因はだいたい似ています。人が手で埋めている隙間が、業務のあちこちに残っているのです。
ですから、最初の打ち合わせで機能一覧の話はしません。かわりに、いまの一日の流れをうかがいます。朝どこを開いて、誰に何を渡して、どこで待ちが発生しているか。そこまで聞くと、システムにすべき部分は、たいてい二つか三つに絞れます。
この記事では、よくご相談いただく内容と、ZenWebの進め方をまとめました。あわせて、日本の企業がいまシステムをどう使っているかを、総務省の調査から四つの角度で見ていきます。ホームページそのものをつくり直したい場合は、ホームページ制作サービスのページもご覧ください。
次の動画では、社内にIT担当がいない会社がシステム開発を外注するときに、どこでつまずきやすいかが整理されています。ご相談の前に、全体像をつかむ参考になります。

この章のポイント:最初に決めるのは機能ではなく、時間を取られている作業です。そこが決まると、開発する範囲も見積りも自然に決まります。
02ZenWebのWebシステム開発|対応できる範囲
要点:ZenWebが開発するのは、ブラウザだけで使える業務システムです。受発注管理、在庫管理、顧客・案件管理、予約、社内申請、会員サイトなどを、お客さまの業務に合わせて設計します。ECサイトの構築や既存システムとの連携もあわせて相談できます。
扱う領域はおおむね次のとおりです。どれか一つだけのご依頼でも、複数をまとめてでも構いません。
開発の実作業は、日本のチームとベトナムのチームで分担します。要件の整理と設計は日本側が担当し、実装はグループのベトナム拠点が受け持ちます。窓口はすべて日本語です。この体制についてはベトナムオフショア開発のページで詳しくご説明しています。
- 業務システム。受発注、在庫、生産、原価、勤怠、経費精算など、社内の数字が集まる仕組みです。Excelや紙で回している作業を、そのまま画面に置き換えます。
- 予約システム。店舗、教室、施設、来店予約など。空き状況の反映、自動返信メール、当日のキャンセル対応まで含めて設計します。
- 顧客・案件管理システム。問い合わせから見積り、受注、請求までを一本の流れでつなぎ、担当者以外にも状況が見えるようにします。
- 会員サイト・マイページ。ログイン後にだけ情報を出す仕組みです。会員向け資料の配布や、契約内容の確認などに使われます。
- 外部サービスとの連携。会計ソフト、決済、配送、基幹システムなどとのデータのやり取りを、APIやファイル連携でつなぎます。
- 公開後の保守・改修。作って終わりにはしません。WordPressサイトの保守と同じように、動かし続けるところまで担当します。
どこから手をつけるか迷っていませんか 機能が固まっていない段階でも構いません。いまの業務の流れをうかがうところから始めます。 要件の整理から相談する →
この章のポイント:ブラウザで動く業務の仕組みであれば、ほとんどの領域に対応できます。設計は日本、実装はベトナム、窓口は日本語という分担です。
03データ①:システムでデータを活用する企業はまだ2割
要点:総務省の令和6年通信利用動向調査によると、デジタルデータの収集や解析のためにIoT・AI等のシステムを導入している企業は18.4%でした。導入予定を含めても29.7%です。つまり、7割の企業はまだ手をつけていません。2000年から日本で開発を続けてきた立場から見ても、この数字は実感と近いところにあります。
この調査の対象は、従業員100人以上の企業です。つまり、比較的規模の大きい会社でも、データを集めて使う仕組みを持っているのは5社に1社ということになります。金融・保険業だけが44.2%と突出していますが、これは業務そのものが数字でできている業種だからです。
裏を返せば、多くの業種ではまだ差がついていません。特別な技術を入れなくても、いまの業務をきちんと形にするだけで、同業他社より一歩先に出られる余地があります。
IoT・AI等のシステム導入状況(令和6年)
区分 · 割合 · 目安
出典:総務省「令和6年通信利用動向調査の結果(概要)」(常用雇用者100人以上の企業、有効回答2,330社、令和6年8月末時点)。「目安」欄はZenWebが割合から換算。
この章のポイント:データを活用する仕組みを持つ企業は18.4%にとどまります。多くの業種では、まだ大きな差はついていません。
04Excelでの管理が限界になるサイン
要点:Excelが限界に近づくと、必ず同じ症状が出ます。ファイルが増える、同じ数字を二回入力する、担当者が休むと止まる、この三つです。どれか一つでも当てはまるなら、業務のシステム化を検討する時期です。判断に迷うときはZenWebのブログもご覧ください。
Excelは優秀な道具です。小さく始めるなら、これ以上のものはありません。問題は、業務が育ったあとも同じ道具を使い続けたときに起こります。
こうした症状は、機能が足りないから起きているのではありません。仕組みが人に依存しているから起きています。Webシステムにすると、入力が一箇所にまとまり、誰が見ても同じ数字が出るようになります。既存のホームページごと見直す場合は、ホームページリニューアルとあわせて進めることもできます。

- ファイルが枝分かれしている。「最新版_修正版_これ使ってください」のようなファイル名が並び始めたら、どれが本物か誰も断言できなくなっています。
- 同じ数字を二回以上入力している。受注表に書いて、請求書に書いて、さらに月次の集計にも書く。転記が増えるほど、間違いは静かに紛れ込みます。
- 担当者が休むと業務が止まる。関数やマクロを組んだ人だけが仕組みを理解している状態は、会社にとって大きなリスクです。
- 集計に半日かかる。月末になると、数字を集めるためだけに一日が消える。その時間は本来、判断や営業に使えるはずのものです。
- 外出先から見られない。ファイルが社内のパソコンにしかないと、現場や出張先での確認ができません。
この章のポイント:ファイルの枝分かれ、二重入力、属人化。この三つが出たら、道具を変えるタイミングです。
05データ②:データを集める目的は「業務改善」に集中している
要点:IoT・AI等を導入した企業に目的を聞くと、「効率化・業務改善」が88.1%で突出しています。次が「事業の全体最適化」の30.8%、「顧客サービス向上」の27.9%です。つまり、多くの会社はまず社内の手間を減らすためにシステムを入れています。見せるためのサイト制作とは、出発点が違います。
88.1%という数字は、他の項目を大きく引き離しています。ここから読み取れるのは、システム化が「攻め」よりも先に「守り」から始まっているということです。売上を伸ばす前に、まず日々の手間を減らす。順番としては、これはとても理にかなっています。
ZenWebにいただくご相談も、ほとんどが同じ形です。新しいことを始めたいという話より、いまやっていることを楽にしたいという話のほうがずっと多いのです。
デジタルデータの収集・解析の目的(複数回答)
目的 · 回答割合 · 割合の大きさ
出典:総務省「令和6年通信利用動向調査の結果(概要)」(IoT・AI等のシステム・サービスの導入企業からの回答、複数回答)。棒の長さは回答割合をZenWebが図示。
この章のポイント:導入目的の第一位は「効率化・業務改善」で88.1%。システム化は、まず社内の手間を減らすところから始まります。
06Webシステムにするとどう変わるか
要点:Webシステムの一番の利点は、ブラウザさえあれば場所も端末も選ばないことです。事務所のパソコン、現場のタブレット、外出先のスマートフォン。どこから開いても同じ画面、同じ数字になります。ソフトを一台ずつ入れて回る作業も、サイトの作り直しと同じく一度で済みます。
従来のインストール型のソフトと比べると、日常の運用がかなり変わります。
もう一つ見落とされがちなのが、社外との接点です。予約フォーム、会員ページ、取引先向けの入力画面などは、Webだからこそ成り立ちます。販売までつなげたい場合は、ECサイト制作と組み合わせる形もよく選ばれています。
| 項目 | インストール型のソフト | Webシステム |
|---|---|---|
| 使える場所 | 入れた端末のみ | 社内・現場・外出先のどこでも |
| 更新のしかた | 端末ごとに作業が必要 | サーバー側で一度だけ |
| データの置き場所 | 端末やファイルサーバーに分散 | 一箇所にまとまる |
| 人数が増えたとき | 端末とライセンスを追加 | アカウントを足すだけ |
| 故障・災害への備え | 端末が壊れると失う | サーバー側で保全できる |
この章のポイント:場所を選ばず使えて、更新が一度で済み、データが一箇所にまとまる。この三つがWebシステムの主な利点です。
開発体制が気になる方へ
設計は日本、実装はグループのベトナム拠点という分担で、品質と費用の両立を図っています。 ベトナム拠点を活かした開発体制を見る →
07データ③:テレワークの目的は「感染対策」から「効率」へ
要点:テレワークを導入している企業は47.3%で、前年から2.6ポイント減りました。ただし目的の中身は変わっています。感染症対応が減る一方、ワークライフバランスの向上や業務の効率化が増えています。働く場所を選ばない仕組みは、拠点をまたぐ開発体制でも同じように必要です。
ここで注目したいのは、導入率が下がっているのに、ワークライフバランスと業務効率という二つの目的が増えている点です。急場しのぎで始めた会社が離脱し、必要だと判断した会社が残った。そういう整理のされ方をしている、と読むのが自然でしょう。
残った会社にとって、社内の情報がその場に行かないと見られない状態は困りごとになります。業務システムのご依頼が増えている背景には、この変化があります。

テレワークの導入状況と導入目的(令和6年)
| 区分 | 項目 | 割合 |
|---|---|---|
| 導入状況 | テレワークを導入している企業 | 47.3% |
| 導入目的 (導入企業に占める割合) | 新型コロナウイルス感染症への対応 | 66.0% |
| 勤務者のワークライフバランスの向上 | 51.6% | |
| 業務の効率性(生産性)の向上 | 46.9% | |
| 障害者、高齢者、介護・育児中の社員などへの対応 | 27.3% |
出典:総務省「令和6年通信利用動向調査 ポイント」および同「結果(概要)」(導入目的は複数回答)。
この章のポイント:導入率は47.3%に下がりましたが、目的は感染対策から効率と働きやすさへ移っています。場所に縛られない仕組みの必要性は続いています。
【永久保存版】中小企業のためのシステム開発の外注攻略ガイド
08開発の進め方|ご相談から公開・運用まで
要点:ZenWebのWebシステム開発は、ヒアリング、要件定義、設計、開発、テスト、公開、運用という順で進みます。要件定義まで終わった段階で、内訳の分かるお見積りをお出しします。途中で範囲を絞ることもできますので、まずはご相談いただければ十分です。
期間は規模によって変わりますが、要件定義に時間をかけたほうが結果的に短く終わります。急いで作り始めたシステムほど、あとから作り直しが必要になるためです。
Webシステム開発を依頼するときの進め方
ご相談から運用までの流れは、次の6つの手順で進みます。
この章のポイント:要件定義が全体の出来を決めます。ここを丁寧に進めるほど、後戻りが減り、費用も期間も読みやすくなります。
- ヒアリング。いまの業務の流れと、時間を取られている作業をうかがいます。この段階では機能の話をしません。
- 要件定義。誰がどの画面で何をするかを文章と図に落とします。ここで作らない機能も決めます。もっとも大事な工程です。
- 設計・お見積り。画面構成、データの持ち方、外部連携の方法を固め、工程ごとの内訳が分かるお見積りをお出しします。
- 開発。日本側が設計とレビューを担当し、実装はグループのベトナム拠点が進めます。途中で動く画面をお見せしながら確認します。
- テスト・受け入れ確認。実際の業務データに近い形で動かし、現場の方にも触っていただきます。ここで出た違和感は必ず直します。
- 公開・運用。本番環境へ移し、運用を始めます。公開後の改修やサーバーの保守も続けて担当できます。
09データ④:導入した企業の8割以上が効果を実感
要点:実際に導入した企業に効果を聞くと、クラウドサービスで88.2%、テレワークで86.3%、IoT・AI等のシステムで84.8%が「効果があった」と答えています。どの領域でも8割を超えました。500社以上を支援してきた経験から見ても、実感に近い数字です。
この三つの数字が近いところに並んでいるのは、偶然ではありません。どれも「その場に行かなくても仕事ができる」という共通点を持っています。効果を感じやすいのは、毎日触るものだからです。
逆にいうと、毎日触らない仕組みは効果が出にくいということでもあります。だからZenWebでは、月に一度しか使わない機能の開発は、最初は見送るようご提案することがあります。
導入企業が感じた効果(令和6年)
導入した仕組み · 効果があった割合 · 割合の大きさ
出典:総務省「令和6年通信利用動向調査の結果(概要)」(各仕組みの導入企業からの回答。「非常に効果があった」+「ある程度効果があった」の合計)。棒の長さは割合をZenWebが図示。
この章のポイント:どの仕組みでも8割以上が効果ありと答えています。毎日使う機能から作ると、効果は出やすくなります。
10パッケージを使うか、作るか
要点:業務のやり方が一般的なら、既製のパッケージやクラウドサービスで十分です。逆に、自社独自の手順が競争力になっているなら、作ったほうが結果的に安くなります。判断の分かれ目は、業務をシステムに合わせられるかどうかです。ECサイトのカート選びでも同じ考え方をします。
ZenWebは開発会社ですが、いつでも「作りましょう」とは申し上げません。判断の目安は次のとおりです。
迷ったときは、パッケージを試してから足りない部分だけ作る、という順番をおすすめしています。最初から全部を作ると、必要かどうか分からない機能まで抱え込むことになりがちだからです。
- パッケージが向いている場合。会計、勤怠、給与のように、法令や商慣習で手順がほぼ決まっている業務。無理に作ると、維持だけで負担が増えます。
- 作るほうが向いている場合。独自の見積り計算、業界特有の在庫の数え方、他社にない受注フローなど。パッケージに合わせると、強みを捨てることになります。
- 組み合わせる場合。会計は既製品、受発注だけ自社開発、その二つをAPIでつなぐ。実際にはこの形がいちばん多く選ばれています。
作るべきか、買うべきか迷っていませんか 業務の内容をうかがったうえで、開発しないほうがよい場合はその理由もお伝えします。 見積りの内訳を確認する →
この章のポイント:手順が決まった業務は既製品、独自性のある業務は自社開発。この二つを組み合わせる形がもっとも現実的です。
11料金について|見積り制にしている理由
要点:ZenWeb JapanのWebシステム開発は見積り制です。画面数、扱うデータの量、外部連携の有無で工数が大きく変わるため、あらかじめ一律の金額をお示しするのが難しいからです。お問い合わせいただければ、工程ごとの内訳が分かる形でお出しします。
システム開発の費用は、機能の数だけでは決まりません。同じ「在庫管理」でも、倉庫が一つか五つか、ロット管理があるかないかで工数はまるで違います。それを無視した定額表を出すと、あとから追加費用が積み上がることになります。
そこでZenWebでは、要件定義まで進めた段階でお見積りをお出ししています。お見積りには次の内容が入ります。
また、ZenWeb JapanはSEO代行や広告運用といったマーケティング業務を提供していません。担当するのは、つくることと、動かし続けることです。この考え方は会社概要でもご説明しています。

- 工程ごとの内訳。要件定義、設計、開発、テスト、公開の各工程にどれだけの工数を見ているかを示します。
- 含まれる範囲と含まれない範囲。あとで揉めやすい部分ですので、文章ではっきり分けます。
- 公開後の費用。サーバー、保守、改修の目安を分けて記載します。
この章のポイント:同じ機能名でも条件で工数が変わるため、見積り制にしています。内訳と範囲を文章で示すことを大切にしています。
12まとめ
要点:Webシステム開発は、いまの業務のどこに時間を取られているかを見つけるところから始まります。データを活用する企業はまだ2割ほどで、着手する余地は大きく残っています。ZenWeb Japanは、要件の整理から公開後の運用までを一社で引き受けます。
13よくあるご質問
業務システムの相談をお考えですか いまの業務の流れをうかがい、システムにすべき範囲と、しなくてよい範囲を整理したうえで、工程ごとの内訳が分かるお見積りをご提案します。既製のサービスで足りると判断した場合は、その旨もはっきりお伝えします。
1. Webシステム開発の費用はいくらですか
画面数、扱うデータの量、外部連携の有無によって工数が変わるため、見積り制としています。要件定義まで進めた段階で、工程ごとの内訳が分かるお見積りをお出しします。ご相談の時点で概算をお伝えすることもできます。
2. 開発期間はどのくらいかかりますか
規模によって変わりますが、要件定義に時間をかけたほうが全体では短く終わります。急いで作り始めたシステムほど、あとから作り直しが必要になるためです。目安の期間は、お話をうかがった段階でお伝えします。
3. 要件が固まっていなくても相談できますか
はい、その段階のご相談がいちばん多いです。最初の打ち合わせでは機能の話をせず、いまの業務の流れと、時間を取られている作業をうかがいます。そこから作るべき範囲を一緒に決めていきます。
4. いま使っているExcelのデータは引き継げますか
多くの場合、引き継げます。項目の対応関係を整理したうえで、初期データとして取り込みます。ただし同じ意味の列が複数あるなど、整理が必要な場合は事前にご相談します。
5. 開発はどこで行うのですか
要件の整理と設計は日本のチームが担当し、実装はグループのベトナム拠点が受け持ちます。窓口はすべて日本語です。ZenWeb JapanはPNHグループ(pnh.co.jp)の一員で、日本のほかマレーシアとベトナムに拠点があります。
6. 公開したあとの改修もお願いできますか
はい、公開後の改修とサーバーの保守も続けて担当できます。作って終わりにはしません。ホームページ側の運用についてはWordPress制作・保守のページをご覧ください。
7. SEO対策や広告運用もお願いできますか
ZenWeb Japanでは、SEO代行や広告運用といったマーケティング業務は提供していません。担当するのは、サイトやシステムをつくることと、公開後に動かし続けることです。検索エンジンが読み取りやすい構造に整えるところまでは対応します。

