01はじめに|「3〜5年」という数字はどこから来たのか
要点: ホームページ リニューアル タイミングの「3〜5年」は、誰かが決めたルールではありません。部品の寿命、端末の変化、会社の事業計画。この3つの更新周期が重なった結果として残った数字です。
「うちのサイト、そろそろ古いですかね」。ご相談の入口は、たいていこの一言です。次に必ず聞かれるのが「何年で作り直すのが普通なんですか」という質問です。
調べると、2〜3年とする記事もあれば、5年が黄金律だとする記事もあります。さらに「年数ではなく状態で判断すべき」という正論も並びます。どれも間違いではありませんが、これだけでは自分の会社がいま動くべきかは分かりません。
2000年創業のWeb制作会社ZenWeb Japanが、「3〜5年」という数字の中身を分解します。読み終えるころには、「私のサイトは、いまどこが切れているのか」を自分の言葉で説明できるようになるはずです。
- 扱うもの。 作り直す時期の判断基準、自分で確かめる方法、逆算スケジュールの立て方。
- 扱わないもの。 金額の内訳。費用はホームページリニューアルの費用と内訳で解説しています。
自分のサイトが何年目で、どこが切れているか知りたい方へ。
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まずは、判断の全体像を動画でつかんでから読み進めてください。
ホームページのリニューアルはいつするべきか?タイミングや判断基準
02ホームページ リニューアル タイミングの結論|4つの時計が同時に切れる
要点: サイトには「技術」「閲覧環境」「事業」「情報」という4つの時計があります。どれも2〜5年で一周します。2つ以上が同時に止まっていたら、部分的な手直しではなく作り直しを検討する段階です。
ホームページを1台の機械だと思うと、判断を誤ります。実際には、寿命の違う部品が組み合わさった集合体です。ホームページ リニューアル タイミングは、「サイト全体が何年もつか」ではなく「どの部品が先に切れるか」で考えると正確になります。
- 技術の時計(目安3〜5年)。 PHP、CMS、テーマ、プラグイン。サポート期限が来ると、更新できないまま取り残されます。
- 閲覧環境の時計(目安2〜4年)。 端末、画面サイズ、検索エンジンの評価基準。作った当時の前提が静かにずれます。
- 事業の時計(目安3〜5年)。 主力商品、お客様の層、価格、採用方針。サイトの言葉が会社の現在と合わなくなります。
- 情報の時計(目安1〜3年)。 実績、料金、スタッフ、写真。古いままだと、それだけで信頼を落とします。
この4つの周期が重なるところが、ちょうど3〜5年です。これが「3〜5年が目安」と言われる正体です。1つしか止まっていないなら、全面リニューアルではなく部分改修で足ります。
サイトが古いのではなく、サイトの前提が古くなっている。この違いを見分けられるかで判断は決まります。
03技術の時計|土台のサポートが切れる周期
要点: サイトの土台であるPHPやCMSには、はっきりしたサポート期限があります。WordPressは2026年4月公開予定の7.0でPHP 7.2と7.3のサポートを終了します。作った当時の環境のままなら、数年で更新できなくなります。
4つの時計のうち、いちばん日付がはっきりしているのが技術の時計です。感覚ではなく、公式に期限が発表されるからです。
WordPress.orgの公式発表によると、PHP 7.2および7.3のサポートは2026年4月公開予定のWordPress 7.0で終了します。該当するサイトは6.9系に取り残されます。
| PHPバージョン | 利用率 | 利用率の比較 | WordPress 7.0 |
|---|---|---|---|
| 8.2 | 27.29% | 対応 | |
| 7.4 | 22.20% | 対応(最小) | |
| 8.3 | 16.74% | 対応(推奨) | |
| 7.3 | 2.04% | サポート終了 | |
| 7.2 | 1.81% | サポート終了 |
出典:WordPress.org「PHP 7.2および7.3のサポート終了」(2026年2月)。公式発表より抜粋。
全体の96%以上はすでにPHP 7.4以上に移っています。取り残された4%弱の多くは、作ったあと一度も土台に触っていないサイトです。
PHPだけの話ではありません。土台が古いと、テーマやプラグインも更新できなくなります。1つ更新すると別の1つが壊れる。こうなると部分的な修理では追いつきません。構成の見直しはWordPress制作・保守のサービスページをご覧ください。
04閲覧環境の時計|見られ方が変わる周期
要点: 作った当時と今とでは、見られる端末も検索エンジンの評価基準も変わっています。個人の利用はスマートフォンがパソコンを大きく上回り、Googleの評価指標も2024年に入れ替わりました。
2つめは、サイトの外側で起きる変化です。総務省の令和6年版情報通信白書によると、2023年の個人のインターネット利用端末はスマートフォンが72.9%、パソコンが47.4%でした。世帯の保有率でもモバイル端末が97.4%を占めます。
検索エンジン側も止まっていません。Googleは2024年3月12日に、反応速度をはかる指標をFIDからINPへ正式に切り替えました。数年前に合格と言われた設定でも、今の基準では届かないことがあります。
| 変化した前提 | いまの数字・状況 | サイト側で見直す点 |
|---|---|---|
| 個人の利用端末 | スマホ72.9%/PC47.4% | スマホでの表示と操作性 |
| 検索の評価指標 | 2024年3月にINPへ切り替え | 操作したあとの反応速度 |
| 土台のサポート | PHP 7.2・7.3はWordPress 7.0で終了 | サーバーとCMSのバージョン |
出典:総務省 令和6年版情報通信白書、web.dev(2024年3月)、WordPress.org(2026年2月)。ZenWeb Japanが整理。
この時計が厄介なのは、壊れないことです。見づらいサイトも遅いサイトも、エラーは出しません。ただ静かに、見てもらえる時間が短くなります。移行時の注意点はSEO順位を落とさない移行チェックリストでも触れています。
いまのサイトがスマホでどう見えているか、確かめてみませんか。
表示速度と操作性を実機で確認し、直すべき箇所を優先順にお伝えします。 リニューアルの進め方を確認する →
05事業の時計|会社の中身が変わる周期
要点: 3つめの時計は会社側にあります。主力商品、対象のお客様、価格帯、採用方針。中期の事業計画が3〜5年で更新されるため、サイトの言葉も同じ周期でずれていきます。
技術と閲覧環境は外の変化ですが、事業の時計は自分たちの中で進みます。そして、いちばん見落とされます。
サイトを作った日を思い出してみてください。あのとき主力だった商品は、いまも主力でしょうか。多くの会社では、3年もすれば商品かお客様の層のどちらかが変わっています。次の質問で確かめられます。
- いちばん売りたいものが、トップページの最初に出てくるか。 出てこないなら、サイトは過去の会社を説明しています。
- お問い合わせの内容と、サイトの内容が合っているか。 「それはもうやっていません」と説明する回数が増えていたら要注意です。
- 採用ページが、いまの募集職種と合っているか。 求人と会社紹介がずれると、応募の質に直結します。
- 料金や条件が、いまの実態と合っているか。 古い金額のままだと、商談の入口でつまずきます。
事業の時計だけが止まっている場合は、必要なのは全面リニューアルではなく、ページの追加と書き換えです。線引きはコーポレートサイトに必要なページ構成と照らすと判断しやすくなります。
06何年ごと リニューアルするのが妥当か|サイト種別の目安
要点: 何年ごと リニューアルするかは、サイトの役割で変わります。コーポレートサイトは4〜6年、採用サイトは2〜3年、キャンペーンページは1〜2年が目安です。情報の鮮度が価値を左右するサイトほど周期は短くなります。
同じ「3〜5年」でも、サイトの役割によって前後します。ZenWeb Japanでの目安は次のとおりです。
- コーポレートサイト:全面4〜6年、部分改修は年1〜2回。 技術の時計と事業計画で決まります。
- 採用サイト:全面2〜3年、部分改修は年1回以上。 採用計画と社員の入れ替わりに左右されます。
- サービス紹介サイト:全面3〜4年、部分改修は四半期ごと。 商品の改定と競合の動きに合わせます。
- ランディングページ:全面1〜2年、部分改修は随時。 訴求内容と反応率で判断します。
周期の差は「情報の入れ替わる速さ」でほぼ決まります。会社の顔として置くサイトは長く、人やキャンペーンを動かすサイトは短い。この違いを先に決めておくと、毎年の予算配分がぶれません。役割の違いはランディングページとホームページの違いで整理しています。
07古いサイト 判断の10のシグナル|自分で確かめる方法
要点: 古いサイト 判断は、専門知識がなくてもできます。スマホでの見え方、表示速度、更新のしやすさ、情報の鮮度。この4方向から10項目を確認し、3つ以上当てはまったら検討に入る段階です。
ホームページ リニューアル タイミングは、手を動かせば自分で確かめられます。スマートフォン1台あれば10分で終わります。
- スマホで文字が読めるか。 拡大しないと読めないなら、スマホ対応がされていません。
- 指でボタンが押せるか。 隣を誤って押すなら、間隔が足りていません。
- 3秒以内に表示されるか。 待たされる感覚があれば、離脱が起きています。
- 鍵マークが出ているか。 アドレス欄に警告が出るなら、SSLが未対応です。
- 自分でページを直せるか。 1文字も変えられないなら、運用が止まります。
- お知らせの最終更新はいつか。 1年以上前で止まっていたら、閉業を疑われます。
- 載っている実績は最新か。 数年前の事例しかないと、比較で負けます。
- 写真の人や店舗はいまと同じか。 現状と違う写真は、来訪時の落差になります。
- 問い合わせ先が現行の手段か。 FAX番号だけが目立つ状態は機会損失です。
- 自社名で検索して上位に出るか。 出ないなら、検索側の評価が下がっています。
数え方はこうです。0〜2個なら様子見。3〜5個なら部分改修。6個以上なら全面リニューアルの検討に入ります。3つ以上当てはまるとき、原因は1か所ではありません。表示が遅いのは古いプラグインのせいで、それが更新できないのはPHPが古いから、とつながっています。運用面はホームページ公開後にやることで扱っています。
08相談の時点で何年経っているか|ZenWeb運用データ
要点: ZenWeb Japanにご相談をいただく時点で、サイトの公開から6年以上が経っている例が6割を占めます。目安の3〜5年より遅く、その分だけ直す箇所が増え、費用も期間も膨らみます。
ここからは、実際のご相談から見えている傾向です。みんながいつ相談しているかは、あまり知られていません。
| 経過年数 | 相談の割合 | 主なきっかけ | 対応の重さ |
|---|---|---|---|
| 3年未満 | 1割弱 | 事業内容の変更・移転 | 部分改修で対応 |
| 3〜5年 | 3割程度 | スマホ表示・更新のしづらさ | 計画的な作り直し |
| 6〜8年 | 4割前後 | 不具合・メンテナンスの打ち切り | 全面リニューアル |
| 9年以上 | 2割前後 | 表示できない・改ざん被害 | 緊急の作り直し |
出典:ZenWeb Japanのリニューアル相談データ(国内、2024〜2026年)。四捨五入のため合計は100%になりません。
いちばん重いのは、6年以上が全体の6割を占める点です。目安とされる3〜5年より、実際の相談は1〜3年遅れています。
遅れること自体が悪いのではありません。問題は、遅れるほど選択肢が減ることです。3〜5年の段階なら、いまの資産を活かして必要な部分だけ作り直せます。9年経ってから動くと、データの取り出しから始めることになります。
09刷新 目安を過ぎたまま放置するとどうなるか
要点: 刷新 目安を過ぎても、サイトはすぐには壊れません。ただし直す範囲が毎年少しずつ広がります。5年目に着手する場合と8年目に着手する場合とでは、作業量も判断の自由度も変わります。
「まだ動いているから、もう1年待とう」。この判断が積み重なると何が起きるかを、モデル試算で整理しました。着手時期による作業量の変化を見るための試算です。
| 着手時期 | 必要になる作業 | 想定期間 | 選択肢 |
|---|---|---|---|
| 4年目 | デザイン刷新+一部ページの再構成 | 2〜3か月 | 部分/全面を選べる |
| 6年目 | 上記+CMSとサーバー環境の更新 | 3〜4か月 | 全面が現実的 |
| 8年目 | 上記+原稿と写真の全面差し替え | 4〜6か月 | 実質ゼロから |
| 10年目 | 上記+データ復旧・ドメイン整理 | 5〜7か月 | 緊急対応が優先 |
出典:ZenWeb Japanによるモデル試算(2026年)。20ページ規模のサイトを想定した参考値です。
見ていただきたいのは右端の「選択肢」です。金額よりも、選べる幅が狭くなることのほうが影響は大きくなります。8年目まで待つと、部分改修という選択肢は事実上なくなります。
もうひとつ、目に見えないコストがあります。古いCMSやプラグインは、公開された脆弱性がそのまま残ります。攻撃を受けてから作り直すと、原因の調査と関係先への説明が上乗せされます。
いま動くべきか、来期でよいか迷っている方へ。
現状を確認したうえで、着手時期の候補と必要な準備をご提案します。 リニューアル費用の内訳を確認する →
10リニューアル 時期の決め方|公開日から逆算する5ステップ
要点: リニューアル 時期は、公開したい日から逆算して決めます。20ページ規模なら制作に3〜4か月、その前に社内の合意と会社選びで1〜2か月。合わせて半年前には動き始めるのが目安です。
公開日から逆算する手順
「いつ相談するか」ではなく「いつ公開したいか」から決めると、迷いが減ります。
- 公開したい日を先に決める。 決算期、創立記念日、展示会など、社内で説明しやすい日を選びます。
- 公開日の4か月前を制作の開始日とする。 20ページ規模で、設計から公開まで3〜4か月が標準です。
- その1〜2か月前に、社内の合意と会社選びを終える。 目的の共有と見積りの比較に時間がかかります。
- いまのサイトの状態を先に記録しておく。 ページ数、アクセス数、問い合わせ件数。あとで効果を測るために必要です。
- 公開後3か月分の予定も押さえる。 検索順位が落ち着くまで時間がかかるため、公開日が終わりではありません。
逆算すると、多くの場合「公開したい日の半年前」がご相談のタイミングです。4月公開を狙うなら、前年の10月ごろになります。
会社選びに時間を取るべき理由は、比較の軸が金額だけになりがちだからです。判断の観点はホームページ制作会社の選び方で、新規制作の費用感はホームページ制作の費用相場で整理しています。
11いま作り直さないほうがいいケース
要点: 3〜5年を過ぎていても、作り直しを見送ったほうがよい場合があります。目的が決まっていない、事業の方針が動いている、更新体制がない。この3つに当てはまるなら、先に整えるべきものがあります。
ここまで「早めに動きましょう」という話をしてきましたが、動かないほうがよい場面もあります。
- 目的が「古いから」だけのとき。 何を増やしたいのかが決まっていないと、きれいになっただけで終わります。まず何が足りていないのかを書き出してください。
- 事業の方針がまだ動いているとき。 主力商品や対象のお客様が変わる予定なら、決まってからのほうが手直しがありません。
- 公開後に更新する人がいないとき。 作り直しても、更新が止まればまた同じ状態に戻ります。誰がどの頻度で更新するかを先に決めてください。
ただし注意点があります。SSL未対応、表示できないページがある、改ざんの形跡があるといった安全に関わる問題は、この例外に当てはまりません。目的が決まる前でも、先に手を打つ必要があります。
待つと決めた場合も、期限だけは決めておいてください。期限のない先送りが、9年目の緊急対応につながります。
12まとめ|年数は入口、状態が答え
要点: ホームページ リニューアル タイミングの目安は3〜5年ですが、それは技術・閲覧環境・事業・情報という4つの時計が重なる周期だからです。年数で不安になるより、止まっている時計を数えるほうが確実です。
ここまでの内容を、判断できる形に整理します。
- 3〜5年は根拠のある目安。 4つの時計の周期が重なった結果で、感覚的な数字ではありません。
- 数えるのは年数ではなく、止まった時計の数。 2つ以上なら作り直し、1つなら部分改修で足ります。
- 技術の時計だけは今日確認できる。 サーバーのPHPバージョンを見れば、残り時間が分かります。
- 実際の相談は目安より遅い。 6年以上経ってからの相談が6割を占めます。
- 公開日から半年を逆算する。 それが相談を始めるべき時期です。
「そろそろかもしれない」と感じた時点で、すでに何かの時計は止まっています。まずはスマートフォンで自社サイトを開き、10項目を確認してみてください。会社の詳細は会社概要を、対応範囲はホームページリニューアルのサービスページをご覧ください。
13よくある質問
要点: リニューアルの時期について、ご相談でよくいただく質問をまとめました。判断に迷う部分は、ここで確認してみてください。
1. 3年しか経っていなくてもリニューアルすべきですか
年数だけで決める必要はありません。ただし、スマホで見づらい、SSLが未対応、自分で更新できないなら、3年でも作り直す価値があります。4つの時計がどれも動いているなら、5年経っていても部分改修で十分です。
2. 予算がない年は、どこまで先延ばしできますか
安全に関わる問題がなければ、1〜2年は先延ばしできます。その間も、掲載情報の更新とスマホ表示の応急処置は続けてください。待つ期限を決めておくことが条件です。
3. 部分改修と全面リニューアルは、どこで線を引きますか
10項目のうち当てはまる数で判断してください。3〜5個なら部分改修、6個以上なら全面リニューアルが目安です。土台が古い場合、見た目だけ直しても数年で同じ状態に戻ります。
4. リニューアルすると検索順位は下がりますか
準備をせずにURLを変えると、一時的に下がることがあります。移行前に対応表を作り、正しく転送設定をすれば、多くは数週間から数か月で戻ります。手順は移行チェックリストで解説しています。
5. 相談は、どの段階でするのがよいですか
公開したい日の半年前が目安です。迷っている段階でも構いません。現状を見たうえで、いま動くべきか来期でよいかをお伝えできます。ご相談はお問い合わせページから承っています。