リニューアル

リニューアルの期間の目安|工程別スケジュール

最終更新日:2026年9月4日 著者・監修:小木 將綱(株式会社PNH 代表取締役社長)
リニューアルの期間の目安|工程別スケジュール
結論:ホームページリニューアルの期間は、20ページ前後の会社サイトで3〜4か月が目安です。ただし、この日数の半分以上は制作作業ではなく、原稿の準備と社内の確認に使われています。期間を読むときは工程表の長さではなく、自社が何日で返せるかを先に見積もってください。そこが決まれば公開日はほぼ動きません。

01はじめに|この記事でわかること

要点:この記事は、ホームページリニューアルの期間を工程ごとに分解し、どこで日数が消えるのかを示したものです。2000年創業のWeb制作会社ZenWeb Japanが、実際の進行記録をもとにまとめました。

「リニューアルって、だいたいどれくらいかかりますか」。最初のお打ち合わせで、いちばん多くいただく質問です。

3か月です、とお答えすると、たいていの方は少し驚かれます。想像より長いからです。ところが実際に始まると、今度は3か月で終わらない案件が出てきます。

この差はどこから生まれるのでしょうか。答えははっきりしていて、制作会社の作業スピードではありません。原稿がそろうまでの日数と、社内で承認が下りるまでの日数です。ここが読めていないと、どんなに丁寧な工程表をもらっても予定どおりには進みません。

そこでこの記事では、次の3つをお伝えします。

  • 工程ごとの実日数。要件整理から公開まで、それぞれの工程に何日かかるのかを制作側と発注側に分けて示します。
  • 期間が延びる本当の原因。原稿の準備と社内承認が、どれくらい全体を押し下げるのかを数字で見ていきます。
  • 公開日から逆算する組み方。「いつ始めればいいか」を自分で計算できるようにします。
この章のポイント:リニューアルの期間は制作会社の速さではなく、発注側が何日で判断できるかで決まります。工程表を見る前に、自社の返答スピードを見積もってください。

本題に入る前に、着手の順番を短時間でつかめる動画をご紹介します。


05期間が延びる原因は、制作側ではなく発注側にある

要点:予定より遅れた案件を調べると、原因の大半は発注側にありました。原稿が届かない、承認が下りない、途中で目的が変わる。この3つで遅延理由のほとんどを占めます。制作側の作業遅れが原因だった案件は多くありません。

「うちのせいで遅れているのでは」と気にされる担当者の方がいらっしゃいます。実際そのとおりなのですが、責める話ではありません。事前に分かっていれば防げる、というだけです。

遅れが出た案件を振り返ると、原因はだいたい次の3つに集約されます。

  • 原稿が届かない。もっとも多い理由です。各部署に依頼したまま止まっている、誰が書くか決まっていない。理由はさまざまですが、結果は同じです。
  • 承認が下りない。デザイン案を出したあと、次の役員会まで3週間待つ。この待ち時間が2回、3回と重なります。
  • 途中で目的が変わる。「やっぱり採用ページも強化したい」。制作が進んでからの方針変更は、設計まで戻ることがあります。

3つ目は特に影響が大きく、後半で扱う数字でもはっきり出ています。だからこそ、着手前に目的を一文まで絞っておくことが効いてきます。詳しくはリニューアルの目的の決め方と社内合意の作り方にまとめました。

企業のホームページ開設率は総務省の通信利用動向調査で9割を超えています。2回目、3回目のリニューアルという会社も多いのに同じところでつまずくのは、期間の中身が共有されていないからだと考えています。

この章のポイント:遅れの原因は、原稿・承認・方針変更の3つでほぼ説明できます。いずれも着手前の準備で減らせるものばかりです。

06原稿と写真の準備にかかった日数

要点:既存の原稿をほぼ流用できた案件は、準備が8日で終わっていました。大半を書き直した案件は34日、写真の撮影も入ると48日です。原稿の状態だけで、全体の期間が1か月以上変わります。

原稿の準備がどれくらい期間に効くのか、状態別に集計しました。棒の長さが準備日数を表しています。

原稿・写真の状態別|準備にかかった日数
リニューアル着手時点の原稿と写真の状態ごとに、準備にかかった日数と全体期間への影響を比較した表
着手時点の状態 準備にかかった日数 全体期間への影響
既存の原稿をほぼ流用
8日
基準
一部を書き直し
19日
+約2週間
大半を新しく作成
34日
+約4週間
写真の新規撮影も含む
48日
+約6週間

出典:ZenWeb Japanのリニューアル案件について、原稿・写真の受け渡し記録を集計(日本国内の発注企業、2021〜2026年上半期)。ページ数と社内の執筆体制により日数は変わります。

写真の撮影で日数が跳ね上がるのは、撮影そのものより日程調整に時間がかかるためです。社員の予定を合わせ、撮り直しの余地も残す。この積み重ねで1か月半になります。

新しく作るなという話ではありません。やると決めたなら、デザインを待たずに動き出してください。原稿と写真は、設計やデザインと並行して進められる数少ない作業です。順番に進めると48日が丸ごと足されますが、並行させれば大半を吸収できます。

この章のポイント:原稿の状態だけで期間が1か月以上変わります。新しく作るなら、デザインを待たずに着手のタイミングで動き出してください。

07公開日から逆算するスケジュールの組み方

要点:公開したい日が決まっているなら、そこから逆算します。20ページ前後なら4か月前が相談の開始時期です。展示会や決算期に合わせる場合は、予備の2週間を足して4.5か月前を目安にしてください。

「4月の期初に新しいサイトを出したい」。こうしたご希望は珍しくありません。逆算の手順は次のとおりです。

  1. 公開希望日を決める。展示会の初日、期初、周年など、動かせない日を基準にします。
  2. 2週間の予備を引く。公開直前は、必ず何かしら直しが出ます。ここを削ると当日が苦しくなります。
  3. 制作期間を引く。20ページ前後なら3.5か月です。規模に応じて第2章の目安を当てはめてください。
  4. 会社選びの期間を引く。複数社に見積りを依頼するなら、さらに1か月前後を見ておきます。

4月1日に公開するなら、逆算するとこうなります。予備を引いて3月中旬、制作3.5か月を引いて11月末、会社選びを引いて10月末。つまり前年の秋には動き始めている必要があります。

この計算をすると、「思ったより早い」と感じる方が多いはずです。実際、ご相談が公開希望日の2か月前というケースもよくあります。その場合は、公開日をずらすか、範囲を絞るかの二択です。

もう一つ、時期そのものにも注意点があります。4月公開を狙う会社は多いため、年明けから3月にかけては制作会社の予定が埋まりやすくなります。同じ4月公開でも、秋に相談するのと年明けに相談するのとでは、選べる会社の数が変わります。

公開日にSEOの順位を落としたくない場合は、移行の準備にも日数が必要です。リニューアル時のSEO引き継ぎチェックリストを、逆算の段階で見ておくと安心です。

この章のポイント:公開希望日から、予備2週間・制作3.5か月・会社選び1か月を順に引いてください。20ページ前後なら、公開の約5か月前が動き出しの目安です。

08社内承認の回数と、1回あたりの待ち日数

要点:担当者に決裁権がある会社は、承認だけで使った日数が合計3日でした。役員会にかける会社は60日、親会社の承認も要る会社は108日です。決裁の形が変わるだけで、3か月以上の差がつきます。

決裁の形が期間にどれくらい効くのか。承認の回数と、1回あたりの待ち日数を集計しました。

決裁の形別|承認にかかった日数
社内の決裁の形ごとに、リニューアル中に必要だった承認回数、1回あたりの平均待ち日数、承認だけで使った合計日数を比較した表
決裁の形 承認の回数 1回あたりの待ち日数 承認だけで使った日数
担当者に決裁権がある 2回 1.5日 3日
部長決裁 4回 4日 16日
役員会にかける 5回 12日 60日
親会社の承認も必要 6回 18日 108日

出典:ZenWeb Japanのリニューアル案件について、承認待ちの記録を集計(日本国内の発注企業、2021〜2026年上半期)。会議の開催頻度により待ち日数は前後します。

役員会にかける会社で待ち日数が伸びるのは、会議が月1回や隔週だからです。1日で決まる内容でも、次の開催日まで待つことになります。

ここは工夫の余地があります。よく効くのは次の2つです。

  • 承認のタイミングを会議日に合わせる。制作会社に会議日を伝えておけば、そこに間に合うようスケジュールを組んでもらえます。
  • まとめて承認をもらう。デザインと構成を別々にかけると2回分待ちますが、一度にかければ1回で済みます。

承認の回数そのものを減らすには、着手前に方針を固めておくことが近道です。ここでも目的を一文にまとめる作業が効いてきます。

この章のポイント:決裁の形だけで承認日数が3日から108日まで開きます。会議の開催日を先に制作会社へ伝えるだけでも、待ち時間はかなり縮められます。

社内の会議日程に合わせた工程表、作れます。

決裁の仕組みをうかがったうえで、承認待ちが最小になる進め方をご提案します。 リニューアルの支援内容を見る →


09短くできる工程と、短くしてはいけない工程

要点:短くできるのは、原稿準備の前倒しと承認の集約、そして会社選びの絞り込みです。反対に、テストと公開直前の確認を削ると、公開後の手直しで結局それ以上の日数を失います。

期間を縮めたいとき、どこを削るかで結果が大きく変わります。削っていい工程と、削ってはいけない工程を分けておきましょう。

短くできる工程は次のとおりです。

  • 原稿・写真の準備。設計やデザインと並行させれば、最大で1か月以上を吸収できます。
  • 承認の待ち時間。会議日に合わせる、まとめてかける。この2つで半分近くまで減らせます。
  • 会社選びの期間。依頼する会社を絞れば短縮できます。ただし比較の質は落とさないでください。進め方は相見積もりの比較のコツにまとめています。

一方で、短くしてはいけない工程もあります。

  • テスト・修正。フォームが届かない、スマホで崩れる。公開後に見つかると、信用の損失のほうが大きくなります。
  • 公開前の最終確認。旧URLの転送設定は、ここを飛ばすと検索順位に直接影響します。
  • 要件整理。最初の3週間を削ると、後半で方針が揺れて何倍も戻ります。

削ってはいけない工程を削るとどうなるかは、リニューアルの失敗例と回避策に具体例をまとめました。

この章のポイント:縮めるのは待ち時間、守るのは確認の時間です。テストと最終確認を削ると、公開後にそれ以上の日数を失います。

10準備の状態別|着手から公開までの月数

要点:目的も原稿もそろえてから着手した案件は、平均2.1か月で公開しています。相談しながら決めた案件は4.8か月、途中で目的が変わった案件は7.2か月でした。準備の差が、そのまま期間の差になっています。

着手時点の準備状態ごとに、公開までの月数を集計しました。

着手時点の準備状態別|公開までの平均月数
リニューアル着手時点の準備状態ごとに、公開までの平均月数と予定どおり公開できた割合を比較した表
着手時点の準備状態 公開までの平均月数 予定どおり公開できた割合
目的・原稿・写真がそろっている
2.1か月
88%
目的だけ決まっている
3.4か月
71%
相談しながら決める
4.8か月
54%
途中で目的が変わった
7.2か月
21%

出典:ZenWeb Japanのリニューアル案件について、着手時点の状態と公開実績を集計(日本国内の発注企業、2021〜2026年上半期)。20ページ前後の会社サイトを対象としています。

いちばん上と下では、5か月の差があります。同じ規模のサイトでも、これだけ変わるということです。

ただし、2.1か月を目指してくださいという話ではありません。大事なのは、どこで時間を使うかを自分で選べているかです。準備段階なら自社のペースで進められますが、着手後の遅れは制作会社の日程も巻き込みます。

着手前に何を確認しておくとよいかは、リニューアル前のサイト診断のやり方にまとめています。

この章のポイント:準備の差が5か月の差になります。時間を使うなら、着手後ではなく着手前に使ってください。そのほうが自社のペースで進められます。

11リニューアル期間中に担当者がやること

要点:担当者の仕事は、制作会社への確認回答、社内からの原稿集め、承認の段取り、公開後の運用準備の4つです。とくに原稿集めは、依頼して終わりにせず期日を決めて追いかける必要があります。

3〜4か月のあいだ、担当者は何をしているのか。実際にはかなり忙しい期間です。

  • 制作会社への確認回答。週に数件、判断を求められます。ここを2〜3日で返せるかが期間を左右します。
  • 社内からの原稿集め。各部署に依頼し、期日を決めて回収します。もっとも手間のかかる仕事です。
  • 承認の段取り。会議の議題に載せる、事前に説明しておく。根回しの部分です。
  • 公開後の運用準備。誰がどのページを更新するか、公開までに決めておきます。

4つ目は後回しにされがちですが、CMSの設定は公開前でないと変えにくい部分があります。ホームページを自社で更新できるようにする方法は、制作中に読んでおいてください。なお、これらを一人で抱えると期間は確実に延びます。原稿は各部署、承認は上長というように役割を分けておきましょう。

この章のポイント:担当者の仕事は回答・原稿集め・承認段取り・運用準備の4つです。一人で抱えず、期間の初めに役割を分けておいてください。

12まとめ|期間は「決める速さ」で決まる

要点:20ページ前後のリニューアルは3〜4か月が目安ですが、そのうち制作作業は50日ほどです。残りは原稿と承認の待ち時間なので、期間を読むときは自社の判断スピードから逆算してください。

ここまでの内容を振り返ります。

  • 目安は3〜4か月。20ページ前後の会社サイトの場合です。規模と機能で前後します。
  • 制作作業は50日、待ち時間は62日。期間の半分以上は発注側の時間です。
  • 原稿の状態で1か月以上変わる。新規作成するなら並行して進めてください。
  • 決裁の形で3日から108日まで開く。会議日に合わせるだけで縮められます。
  • 逆算は公開の5か月前から。予備2週間・制作3.5か月・会社選び1か月です。

工程表をもらったとき、まず見ていただきたいのは全体の長さではありません。自社が返答する欄が、どこにいくつあるかです。そこが見えていれば、期間は思ったほど揺れません。

進め方の全体像はホームページリニューアルのサービスページに、まだ改修で足りるか迷う場合は改修とリニューアルの違いと選び方にまとめています。

公開したい日から、逆算してみませんか?

ZenWeb Japanは2000年創業のWeb制作会社です。ご希望の公開日と社内の決裁の形をうかがったうえで、無理のない工程表をお作りします。時期の相談だけでも構いません。

無料で相談する →

13よくある質問

要点:ホームページリニューアルの期間について、ご相談の場で多くいただく質問をまとめました。急ぎたい場合の考え方や、途中で止まったときの対応も含めています。

1. ホームページリニューアルの期間はどのくらいが目安ですか

5ページ前後なら1〜2か月、20ページ前後の会社サイトで3〜4か月、50ページ以上や機能つきなら5〜8か月が目安です。ページ数よりも、原稿がそろっているかと決裁に関わる人数のほうが日数に効いてきます。

2. リニューアルの期間を短くすることはできますか

できます。効果が大きいのは、原稿と写真をデザインと並行して進めること、そして承認を会議日に合わせてまとめてかけることの2つです。反対に、テストや公開前の確認を削るのはおすすめしません。公開後の手直しで、それ以上の日数を失います。

3. 最短だとどのくらいで公開できますか

目的が決まっていて原稿と写真もそろっている場合、20ページ前後で2か月前後が現実的な最短です。ただし、この条件がそろっている会社は多くありません。まずは自社の原稿がどの状態かを確認してみてください。

4. 途中で期間が延びそうなとき、どうすればいいですか

公開日を優先するか、内容を優先するかを早めに決めてください。公開日が動かせないなら、一部のページを後日追加する形に切り替える方法があります。判断が遅れるほど選択肢が減るので、遅れの兆しが見えた時点でご相談ください。

5. 制作会社にはいつ相談すればいいですか

公開希望日の5か月前が目安です。20ページ前後なら、会社選びに1か月、制作に3.5か月、予備に2週間を見ておく計算になります。目的が固まっていない段階でも問題ありません。ZenWeb Japanでは、時期の見立てからご一緒しています。料金は案件ごとの見積り制です。

まずは、いまお困りのことを聞かせてください

ご相談は無料です。要件が固まっていない段階でも構いません。内容をうかがったうえで、進め方とお見積りをご提案します。

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