ホームページ制作の基礎

ランディングページとホームページの違い|目的別の使い分け

最終更新日:2026年8月3日 ZenWeb Japan 編集部
結論: ランディングページとホームページの違いは、ページ数ではなく「人の連れてき方」にあります。LPは広告で人を連れてくることが前提の1ページ、ホームページは検索や名刺から来た人を受け止める複数ページです。広告費を出す予定がないなら、先に作るのはホームページです。

01はじめに|どちらを作るかは、広告を出すかどうかで決まる

要点: ランディングページとホームページの違いを判断に使うなら、まず見るのは広告費です。広告を出すならLP、出さないならホームページ。器の形よりも、人をどうやって連れてくるかが先に決まります。

「LPを作ったほうがいいと言われたのですが、ホームページとどう違うんでしょうか」。ご相談の電話で、いちばん多く受ける質問のひとつです。

目的が違う、ページ数が違う、デザインが違う。よくある整理はどれも正しいのですが、聞いても「うちはどっちを作ればいいのか」は決まりません。

決め手は、もっと手前の一点です。広告費を出す予定があるかどうか。ここが決まれば、先に作る器はほぼ自動的に決まります。LPは広告とセットで動き、広告を止めれば人は来なくなるからです。

この記事では、2000年創業のWeb制作会社ZenWeb Japanが、違いの整理から使い分けの判断まで順にお伝えします。対応範囲はホームページ制作サービスをご覧ください。広告の運用代行は行っていません。

この章のポイント: 違いを覚えることが目的ではありません。広告費を出すかどうかを先に決めれば、作る器はあとからついてきます。

まずは基本のところを、動画でも押さえておきましょう。

ランディングページ(LP)とは?成果に直結する1ページの力を解説|HubSpot Japan

出典動画:HubSpot Japan(YouTube)


02ランディングページとホームページの違い|6つの軸で整理する

要点: ランディングページとホームページの違いは、目的・ページ数・流入経路・寿命・更新頻度・費用の6つで見ると迷いません。とくに流入経路と寿命の2つが、あとの判断をほぼ決めます。

違いを並べた表は多くありますが、実務で役に立つのは下の6軸です。費用相場を調べる前に、自社がどちら寄りかを確かめてみてください。

6つの軸で見る違い
ランディングページとホームページを、目的、ページ数、流入経路、寿命、更新頻度、費用の6つの軸で比較した表。
ランディングページ(LP) ホームページ
目的 ひとつの行動をしてもらう 会社と事業を知ってもらう
ページ数 1ページ(縦に長い) 7ページ前後から
主な流入経路 広告・SNS・チラシのQRコード 検索・名刺・紹介・地図
寿命 キャンペーン単位(数か月〜1年) 3〜5年
更新の性格 反応を見て並べ替える 情報を足していく
費用のかかり方 制作費+広告費が毎月 制作費+メンテナンス費が毎月

出典:ZenWeb Japanが相談で確認した内容の整理(日本国内、2024〜2026年)。

見落とされやすいのが「費用のかかり方」の行です。LPは制作費だけでは動きません。広告費が毎月かかり、止めた月から訪問者はほぼゼロに戻ります。

この章のポイント: 6軸のうち、流入経路と寿命が決定的です。LPは広告と一緒に動き、広告が止まれば止まります。

03そもそもLPとは|広い意味と狭い意味の2つがある

要点: LPとは「訪問者が最初に着地したページ」を指す広い意味と、「広告から来た人に行動してもらう1ページ」を指す狭い意味の2つがあります。制作の見積りで出てくるLPは、ほぼ後者です。

ここでの行き違いは意外と多く起きます。アクセス解析に出てくるLPと、見積書に載るLPが別のものを指すからです。

  • 広い意味のLP。 訪問者が最初に開いたページ全部を指します。トップページもブログ記事も、最初に開かれればその人にとってのLPです。解析ツールの用語はこちらです。
  • 狭い意味のLP。 広告やSNSから来た人に、申し込みや資料請求をしてもらうために作る1ページです。見積書の「LP制作」は、まずこちらを指します。

この記事で以降「LP」と書くのは、狭い意味のほうです。会社案内を1ページにまとめたものと広告の受け皿は、見た目が似ていても並べ方が違います。前者は情報を探しやすく置き、後者は上から順に読ませて行動してもらう。コーポレートサイトのページ構成と読み比べると差がはっきりします。

この章のポイント: 見積書のLPは、広告の受け皿としての1ページです。解析画面のLPとは別物なので、打ち合わせでは「広告用のページですね」と一度確認しておくと安全です。

どちらの器が合うか、話しながら決められます。

事業内容とお客様の来かたをうかがえば、その場でおおよその方向が出せます。 ホームページ制作の対応範囲を見る →


04広告用ページとしてのLP|人を連れてくる経路がないと動かない

要点: 広告用ページは、それ自体では人を集めません。LPは検索で上位に出にくく、リンクもほとんど張られないため、広告・SNS・紙のQRコードのどれかで人を送り込んで、はじめて成果につながります。

LPが検索から人を集めにくい理由は明快です。1ページしかないので扱える話題が狭く、他のページから支える構造も作れません。つまりLPは、集める器ではなく受け止める器です。送り込む経路は次の3つに絞られます。

  1. 運用型広告。 検索連動やSNS広告からLPへ送ります。もっとも量を出せる代わりに、毎月の広告費が前提になります。
  2. 自社のSNSやメール。 フォロワーや顧客名簿があるなら広告費なしでも送れます。ただし規模は名簿の大きさで頭打ちになります。
  3. 紙とQRコード。 チラシ、DM、展示会の配布物からの誘導です。オフラインの施策とセットで機能します。

3つのどれも予定にないなら、LPを作っても訪問者は来ません。逆に予算が決まっているならLPは効きます。ホームページ制作サービスでは受け皿となるページの制作も承っており、運用はお客様側または広告代理店にお任せいただく形です。

この章のポイント: LPは受け止める器です。送り込む経路が決まっていない状態で作ると、公開しても数字が動きません。

05目的別の使い分け|よくある5つの状況での判断

要点: 目的別の使い分けは、5つの状況に当てはめると早く決まります。判断の軸は「広告費を出すか」「売りたいものが1つか複数か」「会社の情報を置く場所がすでにあるか」の3つだけです。

ご相談で多い5つの状況を、そのまま並べます。自社に近いものを探してみてください。

状況別|先に作るべき器
よくある5つの状況について、先に作るべき器と、その理由、注意点をまとめた表。
状況 先に作るもの 理由
創業したばかりで、まだ何もない ホームページ 会社の情報を置く場所が先に要る
既にサイトがあり、新商品を広告で売りたい LP 商品だけを説明する器を足せばよい
問い合わせを増やしたいが、広告費は出さない ホームページ 検索から来てもらう必要がある
展示会やチラシからの申し込みを受けたい LP QRコードの着地先に向いている
求人応募を増やしたい ホームページ 応募者は会社そのものを調べる

出典:ZenWeb Japanが相談で確認した内容の整理(日本国内、2024〜2026年)。

ホームページが答えになる状況が多いのは、会社名で検索した人の受け皿と、取引前の実在確認がLPでは代われないからです。企業のホームページ開設率は総務省・令和6年通信利用動向調査(企業編)で93.2%。無い状態は「まだ用意していない会社」として見られます。自作か外注かで迷っているなら自作と外注の判断基準もご覧ください。

この章のポイント: 5つの状況のうち3つは、答えがホームページです。LPが先になるのは、会社の情報を置く場所がすでにある場合です。

06ネット広告費の推移から見る、1ページサイトが増えた背景

要点: 日本の広告費に占めるインターネット広告の割合は、2022年の43.5%から2025年に50.2%へ上がり、初めて過半数になりました。1ページサイトの相談が増えているのは、広告の出し先がネットに寄った結果です。

LPの相談が増えたのは流行ではなく、広告費の行き先が変わったからです。電通の発表を並べると、はっきりします。

2022年の総広告費は7兆1,021億円・ネット3兆912億円、2023年は7兆3,167億円・ネット3兆3,330億円でした。2024年は7兆6,730億円・ネット3兆6,517億円、2025年は8兆623億円・ネット4兆459億円と伸びています。

日本の広告費に占めるネット広告の割合(2022〜2025年)
2022年から2025年までの日本の総広告費、インターネット広告費、および総広告費に占めるインターネット広告費の構成比の推移をまとめた表。
総広告費 インターネット広告費 構成比
2022年 7兆1,021億円 3兆912億円 43.5%
2023年 7兆3,167億円 3兆3,330億円 45.5%
2024年 7兆6,730億円 3兆6,517億円 47.6%
2025年 8兆623億円 4兆459億円 50.2%

出典:電通「日本の広告費」各年発表(2023〜2026年公表)を年別に集計。

3年で6.7ポイント上がりました。出し先がネットに寄れば、着地先の1ページサイトも増えます。ただし増えたのは広告の受け皿であって、会社のサイトが要らなくなったわけではありません。両方を同じドメインで持つ形はホームページ制作の範囲です。

この章のポイント: ネット広告が過半数を超えたことで、受け皿としてのLPの出番が増えました。増えた理由が広告である以上、広告を出さない会社には当てはまりません。

07ご相談時の目的別|最終的にどちらを選んだか

要点: 「LPを作りたい」と言って来られた方の相当数が、話を整理するとホームページ側に落ち着きます。分かれ目は毎回同じで、広告予算が決まっているかどうかでした。

ご相談の入り口と、選ばれた器を目的別に並べます。事前の整理は依頼前に準備すべきことをご覧ください。

ご相談時の目的別|選ばれた器と決め手
ご相談時の目的ごとに、最終的に選ばれた器、その決め手、公開後の主な流入経路を整理した表。
ご相談時の目的 選ばれた器 決め手 公開後の主な流入
新サービスを広告で売りたい LP 月の広告予算が決まっていた 運用型広告
問い合わせを増やしたい ホームページ 広告予算が未定だった 検索・紹介
展示会の申し込みを受けたい LP 配布物と会期が決まっていた QRコード
採用を強化したい ホームページ 応募者が会社全体を調べるため 求人媒体からの指名
両方を同時に作りたい ホームページ+下層LP 同じドメインにまとめたかった 検索+広告

出典:ZenWeb Japanが相談で確認した目的と選定結果の整理(日本国内、2024〜2026年)。

いちばん下の行が、最近増えている形です。ホームページの中に広告用のページを1枚足す。会社の情報にもすぐ移動でき、広告を止めてもページは残ります。

この章のポイント: 広告予算が決まっていればLP、未定ならホームページ。相談の現場では、この一点でほぼ振り分けられます。

08制作工数の内訳|LPとコーポレートサイトはどこが違うか

要点: ページ数はLPが1、コーポレートサイトが7前後ですが、工数は7倍にはなりません。LPは原稿と構成の検討に工数が寄り、コーポレートサイトはページ制作と実装に寄るためです。

「1ページなら安いはず」と思われがちですが、内訳を見ると理由が分かります。帯は総工数を100としたときの割合です。

工程別の工数割合|LPとコーポレートサイト
LPとコーポレートサイト(7ページ)について、工程別の工数割合を横棒と数値で比較した表。
工程 LPの工数割合 LP コーポレートサイト
構成・訴求の検討 31% 14%
原稿・写真の準備 28% 22%
デザイン 23% 27%
実装・動作確認 14% 29%
公開前の調整 4% 8%

出典:ZenWeb Japanが見積内容から整理した工程別の工数割合(日本国内、2024〜2026年)。

LPは構成と原稿で6割近くを使います。読ませる順番が、そのまま成果を左右するからです。コーポレートサイトはページ数の分だけ実装と確認が増えます。項目ごとの読み方は見積書の見方で解説しています。

この章のポイント: LPが1ページでも安くならないのは、考える工程に工数が寄るからです。原稿を自社で用意できるかで、金額はいちばん動きます。

金額の目安から先に知りたいときは。

規模別の相場を見ておくと、社内で予算を通す話がしやすくなります。 規模別の費用相場を確認する →


09広告費に対するLPの採算ライン|3つのケースで試算する

要点: LPの採算は、月の広告費とクリック単価と成約率の3つで大まかに見通せます。月10万円の広告費で成約率2%なら、獲得できる件数は月5件前後。1件あたり2万円で合うかどうかが判断の分かれ目です。

下の表は実績値ではなくモデル計算です。クリック単価は業種で大きく変わるので、自社の数字に置き換えてお使いください。

月の広告費別|獲得件数と1件あたりコストの試算
月の広告費を3段階に分け、クリック単価200円・成約率2%を前提としたときの月間クリック数、獲得件数、1件あたり獲得コストを試算した表。
ケース 月の広告費 月間クリック 獲得件数 1件あたり
小さく試す 5万円 250回 5件 1万円
標準 10万円 500回 10件 1万円
本格的に出す 30万円 1,500回 30件 1万円

出典:試算(モデル計算)。クリック単価200円・成約率2%を前提に算出した参考値で、実績値ではありません。

見てほしいのは金額ではなく、成立の条件です。1件1万円で採算が合う商材ならLPは働きます。1件2,000円でないと合わないなら、別の集め方のほうが早い話になります。

この試算に制作費は入っていません。12か月で割って足すと、1件あたりはさらに上がります。広告費を1年分見込めるかが実質的な採算ラインです。目安は費用相場で確認できます。

この章のポイント: LPの採算は、1件あたりいくらまで払えるかで決まります。その金額が決まっていない段階では、まだLPを作る時期ではありません。

10コンバージョン設計の基本|LPは上から順に並べ替えるだけ

要点: コンバージョン設計とは、読む人の疑問を出てくる順に並べる作業です。難しい理論は要りません。goalを1つに決め、疑問を書き出し、答える順に置く。この3手で骨格ができます。

LPの構成は、営業の会話を紙に落としたものです。会って話すとき、いきなり申込書は出しませんよね。順番があります。

LPのコンバージョン設計を決める手順

下の5ステップで、A4一枚に骨格が書けます。制作会社に渡す前の下ごしらえにも使えます。

  1. ゴールを1つに絞る。 資料請求か、問い合わせか、購入か。1ページに2つ以上のゴールを置くと、どちらも取れなくなります。
  2. 読む人の疑問を10個書き出す。 実際に電話で受けた質問をそのまま書きます。想像で作らないのがコツです。
  3. 疑問を出てくる順に並べる。 「何の話か」→「自分に関係あるか」→「本当に効果があるか」→「いくらか」→「誰がやっているのか」の順が基本形です。
  4. 各ブロックに答えを1つずつ置く。 1ブロックで1つの疑問だけ扱います。まとめて書くと、読む人が自分の疑問を見つけられません。
  5. 申し込みの入口を3か所に置く。 冒頭、中盤、末尾。読み終わるまで待たせると、途中で納得した人を取り逃します。

この5つを終えてから、デザインに入ります。逆になると、きれいなのに問い合わせが来ないページになりがちです。全体の進め方は依頼から公開までの流れをご覧ください。

この章のポイント: コンバージョン設計は、疑問を順番に並べる作業です。デザインより先に、この並びを決めてください。

11まとめ|先に決めるのは器ではなく、人の連れてき方

要点: ランディングページとホームページの違いを踏まえた結論は単純です。広告費が決まっているならLP、決まっていないならホームページ。両方必要になる会社も多く、その場合は同じドメインにまとめるのが扱いやすい形です。

決める順番だけ、もう一度整理します。

  • 広告費を出すかどうかを決める。 月いくらを何か月続けるか。ここが決まらないうちは、LPを作っても動きません。
  • 会社の情報を置く場所があるか確かめる。 なければ、ホームページが先です。取引前の確認も採用も、ここが起点になります。
  • 両方要るなら、同じドメインにまとめる。 ホームページの下に広告用のページを足す形です。広告を止めてもページは残ります。

もうひとつ。どちらの器も、公開してからが本番です。反応を見て見出しや順番を入れ替える前提で予算を組んでおくと、最初の1本で打ち止めになりません。手順は公開後の運用・更新の基本にまとめています。

器の形を先に決めると迷います。人の連れてき方から決めれば、答えは自然に出ます。ページの内訳を詰める段階なら必要なページ構成を、対応範囲はホームページ制作サービスをご覧ください。


12よくある質問

1. ランディングページとホームページ、両方作る必要はありますか?

広告を出す会社なら、両方あったほうが確実です。LPで関心を持った人は、そのあと会社名で検索して実在を確認します。受け皿がないと問い合わせが途中で止まります。予算に限りがあるなら、まずホームページを作り、広告を始めるときにLPを足す順番がおすすめです。

2. LPとは結局、1ページのサイトのことですか?

形は1ページですが、目的が違います。会社案内を1ページにまとめたものは、情報を探しやすく置くページです。LPは広告から来た人に上から順に読ませ、最後に行動してもらうページです。見た目が似ていても、並べ方の考え方が別物です。

3. 広告を出さずにLPだけで集客できますか?

難しいのが実情です。LPは1ページのため扱える話題が狭く、検索で上位に出にくい作りです。広告を出さないなら、SNSの発信や名簿へのメール、チラシのQRコードなど別の送客経路が要ります。どれも予定にないならホームページ制作のほうが向いています。

4. LPの制作費用はホームページより安く済みますか?

1ページ分なので総額は下がりますが、単価は下がりません。構成と原稿の検討に工数が寄るためです。コーポレートサイト1ページあたりの単価より高くなることもあります。比べ方は費用相場見積書の見方で確認できます。

5. 既存のホームページの中にLPを作れますか?

作れます。同じドメインの下層ページとして足す形が扱いやすく、広告を止めてもページが残ります。WordPressで運用中なら、既存のテーマに合わせて1ページだけ別デザインにすることも可能です。詳しくはWordPress制作でご案内しています。

LPとホームページ、どちらが先かのご相談から承ります。

2000年創業のZenWeb Japanが、事業内容と広告のご予定をうかがって、先に作る器と、あとから足せる範囲を一緒に切り分けます。発注先が決まっていない段階でも構いません。

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